めもりぃオブ昭和

昭和の思い出話。

少女?漫画の原点!【青池保子(敬称略)】作品でロックを知ったわたし【昭和の少女漫画】

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昭和に生まれ、昭和に育ち、昭和の内に成人した私小幡リアンの昭和のお話、今回は昭和の少女漫画について。

よろしくお願いいたします。

青池保子作品との出会い

 

私のファースト青池作品は『イブの息子たち』

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イブの息子たち 第2巻 (白泉社文庫)

 

単行本を手に取った、その書店の様子は今でも鮮やかに私の瞼に浮かびます。

 

『イブの息子たち』は、秋田書店が発行する漫画雑誌『月刊プリンセス』1976年=昭和51年新年特大号に掲載、その後昭和54年まで同誌上に不定期連載された作品。

 

ちなみに、『月刊プリンセス』『イブの息子たち』が掲載されるちょうど一年前の昭和50年1月号が創刊号。

長寿漫画誌で、うれしい限り↓

 

 

『イブの息子たち』の魅力

 

私は漫画デビュー(読み手側)が小学2年生だったと記憶しておりまして↓

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でも今計算してみると、昭和52年には私は小学3年生になっておりました。

どうでもいいことですが。

 

雑誌漫画を観て、その後に単行本の存在を知り、最初に購入したのは当時大流行『キャンディ・キャンディ』のナゼか第2巻↓

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それを皮切り?にマンガコレクションが始まったわけですが、初期のコレクションに『イブの息子たち』がありました。

 

ほとんどは、年長の従姉が観ていた漫画の影響を受けて私も作品を選んでいたのですが、『イブの息子たち』については直感で手に取ったとしか言いようがなく。

 

それというのも、当時『イブの息子たち』掲載誌の『プリンセス』は従姉たちは観ていた記憶がなく、なんとなく手に取り、中身をぱらっと見て買った、何の予備知識もなく買ったのを覚えています。

 

自分の小遣いで本を買うようになったころ、「こういう本だから読みたい」というよりは、お小遣いをもらったから本が買える、とワクワクしながら書店で本との出会いを楽しんでいたので、多分『イブの息子たち』もそんな感じで買ったのだと思います。

 

が、これがめちゃくちゃおもしろい!

ちょっと小学生(おそらく高学年ではありましたが)には早いセクシャルな表現も多く、なんとなく見てはいけないものを見ている感じもあったり、そうかと思うと戦車が出てきたり、歯出(はで)なヒト、火を吹くヒトが出てきたり、グランドピアノを投げ飛ばしたりとなんとも爽快。

 

あまり丈夫ではなく、布団の中で過ごすことが多かった当時の私は紙面で生き生きと動くキャラクターたちに憧れ、何度もこの作品を読み返しました。

 

中でも、偉人やロックスターのパロディのようなキャラクターでは色々勉強させていただきました。

 

『イブの息子たち』あらすじ

 

「あらすじ」と銘打ったものの、ドタバタコメディでストーリーというか、終始一貫しているのは主人公3人組の中の一人、美貌のロックシンガージャスティンが毎回窮地に陥り、残り2人の詩人のバージルとピアニストのヒースがジャスティンを救い出すという「型」と、物語の舞台が異次元であること。

 

全てが架空のSF風でもあり、主人公3人の内2人がミュージシャンということもあって音楽ネタもそこかしこにちりばめられています。

 

先述しましたが、わたしはこの作品でKISSQUEENと多分(笑)LED ZEPPELINの存在を知りました。

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結局、あらすじにはなっていませんね。

 

ロックスターから歴史上の人物、東洋西洋の神様まで出てくる奇想天外な物語で、これぞ漫画といった当時の世相をも反映したギャグ満載!

主人公3人は天使ドジエルが間違えてイブのあばら骨から作ってしまったヴァン・ローゼ族の末裔という設定は、青池保子が日本で6番目に設立されたという名門ミッションスクールのご出身であることの影響がうかがえます。

 

私にとっては意外でしたが、デビュー後はなかなか人気が出ず、少女マンガ家ではあるものの、たくましい男性を描きたかった、ケンカのシーンの方が生き生き描けた、などなど、思い切ってフリーランスになられた時期もあったそうです。

 

ともあれ、それを経ての『イブの息子たち』誕生、のちの代表作にして大人気ロングセラー『エロイカより愛をこめて』へと繋がっていったのですね。

エロイカより愛をこめてに愛をこめて!!

 

 

『イブの息子たち』は私の少女漫画の原体験

 

50歳を過ぎても漫画好きと自称しておりますが、ハマる作品はコメディだったり、アクションだったり、ミステリー。

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洋楽ネタ(ミュージシャンやレコードジャケット、曲名など)と「おしゃれ」な雰囲気が共通していることを考えるとまさに『イブの息子たち』は私の少女漫画の原体験と言えるなあと思い、この記事を書くに至りました。

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コメディもこれぞ漫画というハチャメチャなものが好きですし、中学生の時にハマった『エイリアン通り』は作者様成田美名子御自ら

「荒唐無稽な作品を描こうと思った」

とおっしゃられており、今思えば『イブの息子たち』と共通する美少年(美青年)、洋楽、アクション、コメディが揃って?います。

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余談ですが、↑の記事内には途中で読むのをやめたと書いたせいなのか、あまり好きじゃないのに記事にした?というコメントを頂戴しました(笑)

好きじゃなかったら記事にするわけがない。

 

以来、いちいち説明するのも面倒くさいのでコメントを受け付けない設定にしましたが、飽く迄個人の感想を書いているということ、そして感想にたとえ面白くないとあっても、漫画好きなゆえにいろいろ語りたいだけのことであって、決してディスりではなく、愛ゆえに記事にしているということをここに強く申し上げておきます。

 

※以上全て敬称略

最後までお読みいただき、

ありがとうございました🍀 

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