【2019年4月2日公開2024年1月加筆修正】
めもりぃオブ昭和をご覧戴き有難う存じます。
これは、2019年4月1日(月)にBSテレ東、BSテレ東4Kにて放送された「やじ×きた攻略スペシャル」の感想を記事にしたものでしたが、昭和の少女漫画についても書いておりますので、ここにリライトいたします。
よろしくお願いいたします。
「やじ×きた 元祖東海道中膝栗毛」とは
(画像引用元テレビ東京・BSテレ東公式サイトより)
「やじ×きた 元祖東海道中膝栗毛」とは、2019年4月6日にスタートする、BSテレ東土曜ドラマ9の新作ドラマ(※放送は終了しました)
江戸時代最大のベストセラー、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』を原案とした、相棒時代劇と書いて、”ブロマンス*1時代劇と読む、のだそう。
原作に描かれている”破天荒なあじわい”を忠実に再現とのことで、さらに、なんと、「水戸黄門」に携わる京都東映太秦の時代劇職人の方々が制作スタッフなのだそう。
これ↓観たばかりの私としてはワクワクでいっぱいです。
ドラマ「やじ×きた 元祖東海道中膝栗毛」キャスト
「やじ×きた 元祖東海道中膝栗毛」キャスト、やじさんこと”弥次郎兵衛”役には松尾諭、きたさんこと”喜多八”役は和田正人、なぜか原作者十返舎一九も出てくるということで、”十返舎一九”役には竹中直人
さらに、番組案内人には瀧川鯉斗(案内人って何?)
この瀧川鯉斗、2019年5月に真打昇進が決まっている新進気鋭の落語家さん。
この方を紹介する役(役?)で「やじ×きた攻略スペシャル」にご出演されたのが、笑点でお馴染みアラン・ドロンこと三遊亭小遊三
全く存じ上げなかったのでWikipediaで見てみたら、なんでも「タイガー&ドラゴン」の”小虎”の「モデルにされたんじゃないのか」と言われるようなお方とか。
それというのも、瀧川鯉斗は、元ボーソー族のソーチョー。
アルバイト先で「芝浜」をみてその日のうちに弟子入り志願、前座となった2005年にちょうど「タイガー&ドラゴン」がオンエアされたため、モデル説が出たようです↓
Wikipediaにはほかにも『昭和元禄落語心中』の与太郎を地で行くとも書いてあります。
元ボーソー族と元893はちょと違うんじゃないかと思いますが。
『昭和元禄落語心中』についてはこちら↓
落語ブーム、すごいですね。
しかし瀧川鯉斗、インタビュー映像とかガッチガチで
「ホントに噺家さん?」
と思ってしまいました(余計なお世話)
さてさて、キャストについて特筆すべきは天竺鼠の”大福”役の江戸モルモット
その名の通りもちもちしてておいしそうかわいい。
劇中の十返舎一九の「相棒」だそうです。
「やじ×きた攻略スペシャル」の感想
面白かった。本編が観たくなるような内容でしたって、当然ですが(笑)
ただ、ちょっとキニなったのが、十返舎一九の解説。
”日本で初めて文筆のみで生計を立てた職業作家”という説明だったのですが、以前私が観た、NHKの「偉人たちの健康診断」曲亭馬琴の回では、日本で最初の職業作家は馬琴ということだったものですから↓
Wikipediaでも同じようなことが書いてあり。
ともあれ、十返舎一九は、『東海道中膝栗毛』の文章のみならず、挿し絵も一人で担ってたとのこと。
伊勢参りの旅が絵入りで描かれていることから、ガイドブックとしても人気だったんだそう。
また、一九は、社会風刺や皮肉を盛り込んだ狂歌なども得意とし、『東海道中膝栗毛』にも盛り込まれているそうです。
土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖東海道中膝栗毛」は、BSテレ東にて4月6日(土)よる9:00から毎週放送予定です(※放送は終了しました)
「やじきた」と昭和の少女漫画
「やじ×きた」といえば、クドカン作品のこちら↓ 映画「真夜中の弥次さん喜多さん」
原作はしりあがり寿↓
も、有名ですが、私にとって「やじ×きた」といえば「やじきた学園道中記」↓ 市東亮子
『やじきた学園道中記』は女子高生二人が主人公のケンカ漫画、と書くと語弊がありますね、ケンカがめっぽう強い”腐れ縁”の女子高生二人が、ゆく先々で起こる事件を次々解決していく物語。
しかしながら、思わずケンカ漫画と言ってしまうくらい、アクションシーンが印象深い作品、今も昔も身体の弱いヘッポコな私には、強い女性は強烈な憧れでした。
1982年に秋田書店から発行されていた『月刊ボニータ』誌上で連載開始された作品、そしてうれしいことに、まだ連載中のようです↓
現在(2019年当時)のタイトルは『やじきた学園道中記F』↓
『ボニータ』は、私が中学生自分だった昭和50年代、ざっくり1980年代当時『やじきた学園道中記』の他、高階良子、あしべゆうほ作品などが載っていたミステリー色の強い漫画雑誌だったと記憶しております。
高階良子といえば、江戸川乱歩の『孤島の鬼』を原作とした『ドクターGの島』↓
原作『孤島の鬼』はいわゆるBL要素を含んだ作品だったと思いますが、『ドクターGの島』はそのようなニオイは全くなく、しかし非常に悲しい、息苦しくなるような作品という感想(という記憶)
私がはじめてみた高階良子作品は『地獄でメスがひかる』↓
醜い容姿の女の子が、家族からのいじめに耐え兼ね自殺を図りますが、天才医師によって全身整形(ホントは脳移植)で美少女に生まれ変わるといったストーリー、当時はタイトル共々衝撃的でした。
高階良子公式スタッフブログ↓
高階良子作品『70年目の告白 毒とペン』も↓漫画ファンにとって衝撃の裏話ありで、素晴らしいです。
あしべゆうほといえば、なんといっても『悪魔の花嫁』でしょう↓
『悪魔の花嫁』も2014年頃まで連載していたようです↓
『王家の紋章』だけじゃない長期連載、秋田書店ブラボー。
『ミステリーボニータ』面白い作品がたくさん掲載されています。
※以上全て敬称略
最後までお読みいただき、
ありがとうございます🍀
*1:Broter+Romance=男同士の熱い友情