【2019年11月6日公開2020年8月更新】
めもりぃオブ昭和をご覧戴き有難う存じます。
50を過ぎても漫画好きな私でも、全く漫画を観なかった時期もございました。
結婚や出産を機に漫画をだいぶ処分、その後数年間購入することもなくなり、すっかり漫画から遠ざかっていた時期が数十年。
今回は、そんな私が手放せなかった単行本3作品について記事にします。
よろしくお願いいたします。
佐々木倫子『動物のお医者さん』
『動物のお医者さん』とは、言わずと知れた動物マンガの金字塔。
タイトル通り”動物のお医者さん”のお話で、大動物から小動物まで、とにかくたくさん動物が出てきます。
白泉社発行の少女漫画雑誌『花とゆめ』誌上にて、昭和62年(1987年)から平成5年(1993年)に連載された、佐々木倫子(ささきのりこ)による漫画作品。
平成15年(2003年)にはテレビ朝日系列でドラマ化されました↓
かわいらしくデフォルメされた動物の画ではなく、毛並みまで再現された、モフモフ感が手に取るように伝わってくる写実的な動物の画が私は大好きでした。
MY『動物のお医者さん』↓
あまりにリアルな画なので、最初この作品を観た時はホラー漫画かと思ってしまいました(笑)
念のため書いておきますが、コメディです。
ホラーと言えばこちら↓
綾辻行人原作、佐々木倫子作画による『月舘の殺人』
ホラーではなくミステリーですがコワい場面の迫力ったら、 画はコワいのに笑っちゃうんです。
綾辻行人と言えば『十角館の殺人』漫画化されましたね↓
話が逸れました。
動物好きということもありますが、スーパーマーケットで立ち読みして以来(こら)、すっかりハマり、単行本をずっと買い続けた作品です。
佐々木倫子作品は、『おたんこナース』『林檎でダイエット』もハマりました。
【追記】動物のお医者さん新装版
2024年1月30日、『動物のお医者さん』の新装版が発売されました↓
毎月30日に1冊ずつ発売されるというっこの新装版。
ファンにとってはとてもうれしい企画ですが、欲を言えば、老眼となったかつての少女漫画愛好家からすれば、B5版で出してくれたら倍の値段でも買う。
紙の本の方がやはり慣れているし、断然好きなのですが、いかんせん文字が読みづらい老眼世代。
漫画単行本はB5版で出版すれば、飛ぶように売れると思うのですが、どうでしょうか?
私は買います。
小椋冬美『リップスティック・グラフィティ』
『リップスティック・グラフィティ』は、集英社発行の少女漫画雑誌『りぼん』昭和56年(1981年)6月号から昭和57年(1982年)3月号まで連載された、小椋冬美(おぐらふゆみ)による作品で、まさに『りぼん』掲載中に観ていた私。
当時はどちらかというと好きじゃない作品だったのですが、大人になって本屋で見つけた時に購入↓
文庫版↓
リップスティック・グラフィティ (集英社文庫(コミック版))
- 作者: 小椋冬美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/09/18
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『リップスティック・グラフィティ』あらすじ
女子高校生の青春ストーリーなのですが、恋愛も描かれている物語にしては珍しく「友情」が主軸となっています。
主人公”街子”は派手な”神子”がニガテ。一方、神子は街子のことを「男の人を意識しすぎだ」「まだこどもなのよね」と言います。街子にしてみれば、男の人を常に意識しているのは神子の方で、お互い”合わない者同士”と思っています。そんな二人が担任教師のお見合いがきっかけで急接近し━
「寄ると触るとケンカする」じゃないですが、相容れないと思っていた者同士が、親友になっていく様子が、実に魅力的に描かれています。
何度も何度も観た作品で、友情っていいなとしみじみする作品。
ファッションや音楽もとてもキラキラおしゃれに見えて、憧れた世界、こんな親友が出来るんだろうなと夢見て数十年、いまだ出会っておりません。
岩舘真理子『乙女坂戦争』
『乙女坂戦争』は集英社発行の少女漫画雑誌『週刊マーガレット』に昭和56年(1981年)3・4号から9号まで連載された岩舘真理子(いわだてまりこ)による作品。
『乙女坂戦争』購入当時は、ちょうど岩舘真理子作品にハマっていて、『となりの住人』『チャイ夢』『ふくれっつらのプリンセス』『ガラスの花束にして』を立て続けに購入しておりました。
となりの住人 初期読み切り集 4 岩館真理子 初期読み切り集 (マーガレットコミックスDIGITAL)
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チャイ夢 初期読み切り集 6 岩館真理子 初期読み切り集 (マーガレットコミックスDIGITAL)
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ふくれっつらのプリンセス 初期読み切り集 9 岩館真理子 初期読み切り集 (マーガレットコミックスDIGITAL)
- 作者: 岩館真理子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/02/25
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しかし、若いころは金策に困ると古本屋さんに漫画を買い取っていただいておりました私、『乙女坂戦争』もお金に化けた一冊でした・ちーん。
ところがしばらくして、やっぱりどうしても『乙女坂戦争』を観たいと思ってブックオフで購入。
先ほどの『乙女坂戦争』の写真は、その買い戻した?単行本↓値札ついてますww
『乙女坂戦争』あらすじ
主人公”柊子”が、”からたち女学院”に転入し、寮生活を始めるところから物語は始まります。
引きこもり気味の柊子は、”大藪くん”に付き添われて”乙女町”にあるからたち女学院の寮へ向かう途中、不審な女に出会います。その正体は、同じからたち女学院の生徒”一子”。一子は柊子が入寮したその日から、やたらと柊子の世話を焼き、柊子が一人になる隙もないほどつきまといますが、ある日その理由が明らかに。そして、その日から一子は柊子につきまとわなくなります。その一方で、大藪くんと一子が急接近し、気になって仕方のない柊子は変装して一子の後を追い━
自分の殻に閉じこもりがちの柊子と、一見奔放な一子が同じ男性「大藪くん」を好きになるという恋愛模様を背景に、柊子と一子の友情と成長をコミカルに描いた物語。
こちらも無料試し読みできますので、貼っておきますね↓
私は、
「根津甚八がテレビで歌ってるわよ」
というセリフがツボで、そうそう根津甚八って若い女性に人気あったよなあ~となつかしく。
ムード歌謡みたいですね。
昭和50年代半ば当時の「若い女性」は、私自身よりちょっぴりおねーさん世代。
『乙女坂戦争』が連載されていた『週刊マーガレット』も、私にとっては、そのちょっぴりおねーさん世代の読み物というイメージでした↓
以上、漫画から離れていた時期でも手放せなかった3作品でした。
しかし、この記事を書いたころにはすでに昔見た漫画をもう一度手に入れる旅が始まっていたのです。続く。
※以上全て敬称略
最後までお読みいただき、
ありがとうございます🍀