【2018年11月23日公開2019年11月更新】
めもりぃオブ昭和をご覧戴き有難う存じます。
朝、窓の外を見て、
「こんなステキな曇り空の日には、ココアを片手に『Mickey』がみたいなあ」
なんてことを思いました。
今回はマンガ『Mickey ミッキー』について。
よろしくお願いいたします。
『Mickey』とは
『Mickey ミッキー』とは、小椋冬美による少女漫画雑誌『りぼん』昭和55年=1980年2月号から連載されたマンガ作品。
翌昭和56年=1981年には続編『Mickey2』が連載されたようです。
2月号というと、おそらく冬休み。
斜め向かいに住む同級生のお宅にお邪魔した時に目にしたと思います。
そのせいか『Mickey』は”外が寒い日にみた”というイメージです。
『Mickey』あらすじと感想
『Mickey』の主人公は”ミッキー”
高校女子フィギュアスケート選手でもあり、ミッキーの通う”ウェリントン高校”の「女生徒たちの」アイドル的存在で「少年っぽくて恋に無関心」それがミッキー
ある日、新聞部のイケメンくん”グレイ”にデートに誘われますが、彼が本気かどうだか半信半疑のミッキー。そこへ妖精が現れて……。
冴えない、というか、自分の魅力に気づいていない少女と、イケメン君とのラブストーリー。
というと、THE昭和の少女漫画ですが、主人公ミッキーと、妖精”シンシア”の友情物語でもあり。
ネタバレですがミッキーの成長とともにシンシアは見えなくなってしまうんですよね~泣きました。
『Mickey』『MickeyⅡ』の二巻完結。
Mickey ミッキー 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
- 作者: 小椋冬美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/05/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
Mickey ミッキー 2 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
- 作者: 小椋冬美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/05/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
思春期にありがちの(現代は大人でもそうかもしれません)
他人から見た自分のイメージに合わせようとしてムリをしたり、
他人の目が気になって素直になれなかったりする主人公が、
使い古された表現ですが”みずみずしく”描かれています。
シンシアの存在は象徴的。
私には、自身と友達になる物語でもあるように感じました。
自身をみつめ、自身を認めることが自我の確立と思えば、自分自身に対して”親友に接するように接する”ことの大切さがすんなり飲み込めるそんな物語。
コーネンキの涙活にはもってこい。
『なかよし』派『りぼん』派
私が初めて手に入れた漫画は、昭和52年=1977年の別冊マーガレット6月号でした↓
その後『キャンディ♥キャンディ』の連載がみたくて、講談社の少女漫画雑誌『なかよし』を買うようになったのが、昭和52~53年(1977~1978年)頃だったと記憶しております。
画像引用元http://nakayosi.kodansha.co.jp/search/
この、昭和50年代前半(1975~1980年)当時の女子小学生の間では、ナゼかこの『なかよし』『りぼん』の二派に分かれておりました。
とはいえ、ホントに派閥があったワケではなく、小学生のお小遣いでは、毎月漫画雑誌を二冊も三冊も買えやしなかったので、自然に人気のある二つの雑誌の内のどちらかを買う子供に分かれた、というだけなんでしょうけどね。
じゃあ『マーガレット』は人気がなかったのか?って話になると思いますが、とんでもないことでございます、だんなさま。
『マーガレット』は当時王者の風格。
しかしどちらかというとJKの読み物でした。
私は『なかよし』派だったわけですが、『りぼん』は付録がゴージャスで、憧れていましたが、当時は掲載されているマンガの絵柄には魅力を感じていませんでした。
なので、実は『Mickey』も連載当時はみていませんでした。
それなのにチラッと見ただけで何年も記憶に残ってるなんて、三つ子の魂百まで踊り忘れず 。
小椋冬美作品の魅力
そのずっと後、
と思っておりましたが、たかが十年後でしたの18,9歳の時『Mickey』作者さんであられる小椋冬美作品にハマりまして。
今でも大事に持っている『リップスティック・グラフィティ』↓
後編収録の短編『熱い紅茶のおかわり』という、小椋冬美のエッセイマンガ作品もと手も好きな作品です。
50歳の今みてもとても魅力的で洒落ています。
そう、小椋冬美作品の魅力はズバリオシャレなその雰囲気。
小学生時分に魅力がわからなくても無理ないなと思います。
小学生当時は苦手ですらあった、ふわっとぼんやりした(ん?)線に心がほっこりします。肌寒くなってきたこの時季恋しくなるのはそのせいもあるのかなあ。
あと、心理描写が「間」みたいなものであらわされていたり━会話中に野ッ原に吹く風とか、葉っぱっぽいものが漂ったりする、独特の「間」。
小椋冬美作品で忘れられないのは、単行本『シルク』に収録されている『いつかこんな晴れた日』
これこそ、『りぼん』誌上で読んだと思うのですが、最初に好きになった小椋冬美作品で、もう一度みたいと、目下捜し中であります(笑)
今のマンガも面白いけれど、昔のマンガをみると、その当時の学生は今と比べると随分精神年齢が高かったような気がします。
小学生の時、高校生のお姉さんはすでに大人にみえていて、50歳なんていったらおばあちゃんだった昭和の時代。
その頃は、まさか自分がそのおばあちゃん世代になってまでマンガをみるとは思いもよりませんでしたが。
※以上全て敬称略
最後までお読みいただき、
ありがとうございます🍀