めもりぃオブ昭和

昭和の思い出話。

昭和児童のあだ名のつけ方と『キャンディ・キャンディ』【昭和の少女漫画】

【2019年1月7日公開2023年11月移転】

めもりぃオブ昭和をご覧戴き有難う存じます✨ 

 

以下の記事は、2019年1月7日に書いたものに加筆修正したものです。

よろしくお願いいたします。

昭和のあだ名のつけ方

 

平成は男子児童にも「さん」付けで、という時代になりましたが、昭和の小学生は自由でした。

 

自由さが顕著だったのが、何と言ってもあだ名のつけ方でしょう。

 

「フクダ」だったら「フグ」「ハットリ」だったら「ハット」という、そこまで言ったら最後まで言って御上げなさいな、という中途半端な省略形はよくあるパターン。

 

帰国子女は日本に戻る前にいた国名等で呼ばれたり。

 

サウジアラビア帰りなら「サウジ」メルボルン帰りなら「メルボ」と言ったように、省略されるのが定番。

 

ザンビア帰りの帰国子女がいましたが、その方は眼鏡をかけていたため、あだ名は「メガネ」になりました。

 

昭和40年代後半から50年代初めの児童の眼鏡着用率はとっても低かったため、眼鏡デビューを果たすと、もれなくあだ名はメガネになる、そんな時代でした。

 

 

昭和のあだ名のつけ方がハラスメント級と言うお話 

 

ヒドイよね、というあだ名も割とザラにありました。

 

骨折したら翌日から「ポッキー」色黒というだけで教科書に載っていたカンボジアの方に似ていると言われて「カンボ」顔色がよくないことから”しかばね”転じて「バネ」

 

 太っていれば「ブー」、目が吊り上がってれば「キツネ」など、容姿を茶化すようなあだ名が横行しておりました。

 

今だと大問題になのでしょうかねえ、ハラスメント級ってか、ハラスメントそのもののあだ名もごく普通に出回っておりました(出回る?)

 

しかしこのハラスメント系あだ名、呼ばれた方々も最初は怒って抵抗されているのですが、あきらめるのか慣れるのか、しまいにはフツーに返事していたのが可笑しかったですね。

 

とんでもない時代、おおらかな時代だったんでしょうかねえ。

 

 

昭和のあだ名のつけ方「役職」系

 

あとは役職系。

学級委員は「委員長」転じて「インチョー」

呼んでる内に「委」と「員」のイが同化しちゃうんですね。

「シッチョー」「ブチョー」「カイチョー」「タイチョー」ん?

 

だいたい「長」のつくあだ名で呼ばれる児童は優等生系と言えば聞こえがいいが、コレと言って特徴のない児童がその場しのぎで呼ばれてる感もありました。

 

ええ、いかにも私がそうでございます。

勉強をしたこともないのに、「ガリ勉」と呼ばれていたことも。

信じるか信じないかはアナタ次第です。

 

あだ名がつかない方々もおりました。

 

女子に多く、控えめでクラスの中でも少し大人っぽいと、尊敬の念がこめられるのか「○○さん」と呼ばれるチーム(チーム?)

 

そんな「○○さん」の中でも忘れられない「○○さん」がいます。

それは、アンソさん

 

アンソさんの思い出

 

アンソさんとは住んでいたところも離れていて、同じクラスになったかどうかもオボロゲ、しかもおしゃべりしたのもおそらく数えるほど。

 

なのに、どうして忘れられないのかというと、アンソさんを含む、二、三人で話をしていた時のことが、ことあるごとに〽鮮やかによみがえるゥ~♪からです。

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その日、アンソさんはご自身のお兄様のことについてお話してくれていました。

 

内容は全く、ちっとも、カケラも覚えておりませんが、楽しく談笑した思い出があるので、お兄様のオモシロネタをご披露していただいたのだと思います。

 

ひとしきりお兄様のお話を終えたアンソさんが、放ったひとこと

 

アンソさんのお兄アンソニーアンソニー アンソニー……(エコー)

 

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ええ、このたったひとことと、この言の葉を放ったときの、アンソさんの満面の笑み、まさに破顔一笑といったステキな笑顔が、40年経った今でも忘れられません。

 

アンソさんのお兄様も、そろそろお孫さんがいらしたりするのかな。

そうなると、アンソ爺かな、アンソG?ゲッターロボG

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漫画『キャンディ・キャンディ』

 

アンソ兄=アンソニーと言えば、漫画『キャンディ・キャンディ』の主な登場人物の一人、主人公キャンディの初恋の人であります。

 

漫画『キャンディ・キャンディ』講談社から発行されている少女漫画雑誌『なかよし』誌上にて、1975年=昭和50年から1979年=昭和54年にかけて連載されていた作品。

思い出しながら指で描いたキャンディ↓(雰囲気だけ)

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原作水木杏子、作画いがらしゆみこによる大ヒット作品で、1976年にはアニメ化、劇場公開もされています。

 

ストーリーは、孤児院で育った少女”キャンディ”が、孤児であることで受ける偏見を持ち前の明るさで跳ね飛ばし、周囲に支えられながら成長してゆく物語。

 

舞台が20世紀初頭のイギリスやアメリカということもあり、『赤毛のアン』『あしながおじさん』を彷彿させ、昭和50年代の小中学生のハートを鷲掴みにしたもんでした。(もんでした?)

 

ところで、「キャンディ・キャンディ事件」という著作権争いがあったようで、そのせいか、電子書籍はもちろん、アニメの再放送もなく、はたまた紙の本までもが、もう販売されていないようです。勿体ない。

 

『キャンディ・キャンディ』観たさに『なかよし』を購読していた私としては実に残念なお話。

 

こんなことならイラスト集、売らなきゃよかった←大人って。

  

※以上全て敬称略

 

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